蛭子能収と宅間守

蛭子能収

TBSラジオ小島慶子キラ☆キラ」に吉田豪が出演した際、蛭子能収について次のように語っている。


吉田豪が蛭子能収という生物の「シャレにならなさ」を語る

吉田豪 有名なのが、最初の奥さんと結婚した理由。「セックスがしたかったから」。
小島慶子 え、それ? そうなんだ。
吉田 「セックスしたいから結婚したんです」って。
小島 正直と言えるけど、それ以外の理由も欲しいね。
吉田 でも、聞いたら「みんなそうですよね」って。「いや、違いますよ」って。「結婚しなくてもセックスできる人が多いからそれはちがいますよ」って。「そうかー」って。
小島 どっちかというと、副次的な理由に挙げる人が多いですけどもね。
(中略)
吉田 ファーストキスの相手も最初の奥さんなんだけど、蛭子さんデートでキスを迫った時に、その奥さんに「私のこと好き?」って言われて、蛭子さん嘘つけないから黙ったんですよ。そうしたら「キスする前にこんな質問来るかとたじろいで沈黙したら、怒って帰っちゃってねー」って。あたりまえじゃないですか。
(中略)
吉田 後にそれについてある雑誌のインタビューで答えていたのが「ただキスしてみたかっただけで、好きだと思うような顔じゃないんですよ」って。嘘つけない。
(中略)
吉田 デートでやりたくなった理由っていうのも、「彼女と一緒に歩いていると、やけにちんぽこが勃つんですよー」って。
 そうね、近くを見回しても、トイレもないし、じゃあってことでそういうことになっていくんじゃないですか。
吉田 そうなんですよ。いきなり青姦したっていうね。井之頭公園で。
(中略)
吉田 という人なんですよ。だから結婚後も毎日3回セックスしたり、自宅のどの部屋でもセックスする。子供部屋とかね。いろんなところで、チャレンジ。
小島 じゃあ体力的には非常に強かった。
吉田 そうですね。満員のケーブルカーで痴漢ごっこしたりとかいろんなことをやるんですけど。その代わり風俗いったり、浮気したりすることがないんですよ。実はまじめでっていうか。でも、理由は「なんでみんな風俗いくんですかね。女房とならタダなのにって」。
 合理的なんだね。
吉田 合理的なんですよ。それを僕突っ込んだら「女なんてみんな同じじゃないですか」。
(中略) 小島 人を好きになるとか、そういうのはないんですか?
吉田 人間的な情緒とかがほんとうに無い人なんですよ。徹底して。

この話に似ているなと思ったのが宅間守の女性観である。

宅間守

宅間守は池田小学校の事件を起こすまでに4回結婚し、死刑判決確定後に獄中結婚を行っている。お見合いパーティーなどでの印象は、さわやか、好印象、真面目、明るいといった良い印象を与えていたようである(p.310)。

婚姻届があれば、楽な生活やセックスが得られ続けるとでも考えたかにみえる。社会的常識、社会的文脈とは無縁な考え方である。(pp.309-10)

セックスが得られるというのは、強姦事件を起こさなくてもよくなる、という意味であろう。

(宅間守は)強姦についても、嫌がっているのは上辺だけで、本当に女性がダメージをうけていることは理解できない。金にしようと告訴する女性がいるだけだと思っている(p.309)

強姦事件で損害賠償を求められたり、逮捕されたりすることは宅間取っては煩わしいことだったのであろう。また、宅間はよく風俗を利用していたが、風俗ではお金を払う必要があるため、結婚すれば、その金銭も不要になる。

特に、3番目の妻への執着が激しかったようである。

最初から「セックスと外観」に惹かれ、執着し、何としてでも入籍という形式を整え自分のものとしたかった様子が窺える。

このように書かれてある。

この2人の共通点は結婚はタダでセックスができるものと捉えていることである。その原因は、情緒的なつながりが理解できないことからどうやら来ているようだ。

相違点は、蛭子能収は女なら誰でも同じだと考えている一方で、宅間は3番目の妻の容姿に執着があったということなので、宅間は女は誰でも同じだと考えてはいないということであろうか。