川崎20人殺傷・岩崎隆一にみられる自閉性

容疑者が51歳で、長らくひきこもり状態であったため、証言はそれほど多くない。 証言が取れているのは、学生時代と最近のエピソードに限られているようだ。

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ただ、小中学校の同級生によると、「昔は、突然、ブチ切れる性格だった」という。

岩崎容疑者と小中学校で同級生だった男性によると、昔から一見、おとなしいが、何か気に入らないことがあると、暴れる、まわりのもの、ごみ箱とかいす、机をけって先生を困らせていた。気に入らないことというのもささいなことで、「靴をそろえて」と言われて大暴れしたり、豹変(ひょうへん)したりしていた。

突然キレる子どもであったという証言がある。

精神疾患の可能性としては、以下の3つに絞られるだろう。

自分の靴のそろえ方に問題意識を持つのは強迫性障害だが、他人のそろえ方に興味が行くのは自閉症スペクトラム障害であることを示唆している。

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事件を起こしたとみられる51歳の男の小学校と中学校の同級生によりますと、男は子どものころ、怒りやすい性格だったということです。そのため校内で頻繁に暴れて教師から指導を受けていたほか、同級生からもからかわれていたということです。

「からかい」を受けていたことは、粗暴性があるのみならず、同級生からは奇異に見えたのだと推測できる。

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鉛筆で手を刺されて今もちょっと芯が残っているという人もいる。

暴力性を裏付ける証言である。 いわゆる暴力アスペだったのではないかと思われる。(参照:暴力アスペ)

子ども時代にこのようなエピソードがあるようだ。

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「他人の家に勝手に入り込み、金魚鉢をのぞくような変わった子だった」

このエピソードは自閉症スペクトラム障害の子どもに時々見かけられる。 特徴的なエピソードの一つと言ってよいだろう。

実際のところはよくわからないが、子ども時代の証言には自閉症スペクトラム障害のエピソードと思われるものが多々見られるというのは間違いがなさそうである。

池田小学校事件の宅間守を思い起こさせる事件だが、宅間も精神鑑定書から自閉症スペクトラム障害の可能性がある。

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両事件に何かしらの共通性はあるように思われる。